5つのお薦め
①引出し式だから3方向から楽ラク窯詰め
かがむ必要がないから腕や腰に負担がかからない。
これまで一般的に使われてきたのが「扉式(とびらしき)」や「シャトル式」といわれる窯。扉式は窯のフタ部分を手前もしくは上に開くタイプの窯で炉床(焼き物を並べるところ)を引き出したりする手間がない分、狭い炉内で直接窯入れの作業をしなくてはなりません。
逆にシャトル式は扉式と違い炉床を引き出すことができるので、どこからでも窯詰めができます。しかし窯詰めされた引き出しは相当の重さになるため、引き出しを開閉するためのレールを引く必要があります。このレールが場所をとり、しかもつまずく危険性などもあることからこれまで中型窯は広い場所にしかおけないのが常識でした。
「扉式」と「シャトル式」の2つの窯の良いところだけを残して開発されたのが特許出願中の「ラクdeキルン」。
見た目は扉式同様レールがないのに、炉床を机の引き出しのようにラクラクに引き出すことができます。前と両脇から窯詰めができる上にある程度の高さがあるので、かがんで作業をする必要がなく腕や腰への負担も解消してくれます。
棚をのせたり作品を運んで並べたり、意外と労力を使いますから楽に安全に作業したいですね。立ったりしゃがんだりがないので作品も安全に運べます。
②車いすの方にもご愛用いただいています
シンリュウの職人技が光る頑丈な車輪なら女性やお年寄りもラクラク、スムーズに引き出せる。
窯詰めをすれば器や棚でかなりの重さになります。レールがないならその重さに耐えられるだけの引き出しの構造にしなくてはなりません。作品を積んでずっしりと重くなった引き出しでもスムーズで安定感ある出し入れを可能にしているのがシンリュウ職人の特殊な溶接技術。車輪の位置や数についても研究と改良を重ね、現在の仕組みを生み出しました。
2つの車輪は上下に設置。下の車輪は太いレールにしっかりとはめ込まれ、最後まで引き出しても全くぐらつきません。また焼成時の金属膨張も計算して設計されているから熱で引き出しにくくなることもないのです。
また引き出し式の場合、どうしてもできやすいのが炉床と炉壁の隙間。焼成中の炉内に温度差を生み出す原因になります。ここでも新柳が編み出した対策として、溝に珪砂(ケイシャ:「ラクdeキルン」の構造上できた溝を埋める細かい砂)を敷き詰め熱の逃げ道をシャットアウトしています。炉内の熱をしっかり保つことで、ムラがなくキレイに焼けるという電気式本来の魅力を実現しています。
もともと車いすの方にも陶芸を楽しんでいただくために開発された「ラクdeキルン」は開閉の滑らかさにとことんこだわった陶芸窯。女性やお年寄りも余分な力をかけずに引き出すことができます。
③新開発の「マイコン自動制御装置」
焼成プログラム開始までの
パネル操作を体験することが出来ます。
指一本で設定できるシンプル操作と大きな文字パネルはお年寄りにもやさしい。
上級者の方や職人の方にとっては独自の設定で焼成し、温度差までも楽しむことが陶芸における醍醐味の1つといえるでしょう。しかし初心者にとってはまずはどうやって焼くか…というところから迷ってしまいます。そしてあまりにややこしい設定方法だと毎回説明書をみてすすめなくてはなりません。
そこで「ラクdeキルン」をどんな人にでも使いこなしていただけるようにと「ラクdeキルン」電気式には自社開発した最新型マイコン自動制御装置を装備。機械が苦手という初心者の方から、オリジナルの焼き方をしたい、という上級者の方まで誰でも使える優れものです。
初心者の方のためにすでに10通りの固定プログラムが設定されている他、5つの自由設定もできるから独自のプログラムで思い通りに焼くこともできます。 プログラムを決めたらあとはスタートボタンを押すだけ。ややこしい操作がいらないため設定ボタンの数も少なくお年寄りにも見やすいのがポイントです。
マイコンにはタッチパネルのグラフがついていて一目で設定を確認することができます。 グラフは「あぶり(窯の温度が800℃~900℃まで均一に上がるようゆっくり焚いていくこと)」から「保持」、「冷却」まで各ステップがボタンになっているので、 ボタンを押せばそのステップの詳細を見ることができる仕組みです。
また「予約タイマー」があるから不在時や夜中でも焼成開始ができ、最高温度の保持時間も設定可能。 自宅と離れたところに窯を設置する場合には移動時間も有効に使えるので非常に便利な機能です。
そして、電源元が自動で切れるよう設定でき安全面も徹底しています。そうしておけば焼成後は自動でOFFになるので、しばらく窯場を離れる時にも電気代の節約にもなります。
④場所も節約、マイコンで省エネ
節約しながら長く使い続けられるのが魅力。
「シャトル式」のようにレールがある場合、窯の設置場所は通常の窯の大きさに加えてレールの設置場所も確保する必要があります。そのため、ある程度広い場所でないと設置できないというのがネックになっていました。窯詰めに夢中になってレールにつまずけばせっかく時間をかけて作った作品も台無しです。
「ラクdeキルン」引き出し式は邪魔になるレールが一切いらず、省スペース。窯の周辺に50cmほどの余裕をもたせれば、ある程度スペースが限られた場所でもその他の条件が揃えば設置可能です。また電気仕様ならマイコン装備のため省エネにもなりますから地球にも優しい。
そして、扉式の場合は炉内にヒーター線が張り巡らされているために、窯入れ時に作品をヒーター線にぶつけて線を切ってしまう心配がありました。その点、引き出し式なら作品をヒーター線にあてることなく窯詰めができるので、ガスや灯油仕様の窯と同様に長く使い続けていただけます。引き出し式は地球だけでなく使う人にとっても優しい窯なのです。
初心者から上級者まで選べる3種類
気軽に焼ける電気式、本格的な灯油式、プロパンガス式をご用意しています。
■ 「ラクdeキルン」電気式
「ラクdeキルン」電気式なら窯詰めに作品をヒーター線にぶつける危険性もありません。
また、マイコンを使用すれば窯詰めのあとは自動で焼いてくれるだけでなく、タイマーで開始予約や自動で電源を切る設定もできるので更に使いやすくなります。
温度差もほとんどないので、均一性のとれた作品が焼き上がります。
そして、還元焼成もできるから作品のバリエーションも広がります。
■ 「ラクdeキルン」灯油式
コストが一番安く、使い方も簡単なのが魅力の本格窯です。性質上どうしても上部の温度が他よりも高めになりますが、その分焼き上がると趣のある作品になります。1つ1つが微妙に違うので世界にたった1つの器などを作れるのも「ラクdeキルン」灯油式の醍醐味の1つです。
高性能バーナーで簡単に点火できるだけでなく、低燃費、低騒音、低排煙を実現しました。現在、シンリュウ窯開発チームは住宅街の方もさらに安心してお使いいただける窯づくりをめざし、完全無煙の灯油式も研究中です。
■ 「ラクdeキルン」プロパンガス式
「ラクdeキルン」のプロパンガス式は高級耐火断熱軽量レンガ使用で保湿力は抜群。「自然燃焼式」をご用意しています。
「自然燃焼式」は志野焼きなどの長時間焼成も可能です。長時間焼き続けることができるよう作られているので壊れにくく、寿命も長いので陶芸家に好まれます。白磁、青磁、染付などに最適。